たいこらんどの由来

「たいこらんど」という教室ですと言うと

「和太鼓教室ですか?」と聞かれることもあります。

ではどうして「たいこらんど」という名前になったのですか?です。

話は2007年に遡ります。

小学校から友人に子どもが産まれて、久しぶりに会うことになりました。昔と変わらない容姿ながら、半年をやっと過ぎたばかりの娘を連れて立派にママになっている彼女の姿に、私はすごく驚いたのを覚えています。

私は大学を卒業して、演奏活動をしながらリトミックの勉強をしている、まだまだ学生気分が抜けていない、そんな頃でした。 昔話や現在のことなどを話しているうちに「うちの子、音楽がなると体を動かして、すごく楽しそうなんだよねー。何かやらせようかなぁ?まだ小さいか。」という会話になりました。

「え?私リトミックやってるんだよ。しかも赤ちゃんの。」

「リトミックって名前は聞くけど実際何なのか良く知らないんだけど。こんな小さい子でも出来るの?」

「できる!できる!!」

「でもこの辺に教室ないでしょ。」

「そうだねぇ」

「…。」

「やろうか!」

当時、習い事として英語やプール、体操はありましたが、リトミックが今ほど多くのママに知られていませんでした。場所を探して、日にちを決めて、ママ友たちに声をかけて、楽器を揃えて、動物のグッズを作って(洋裁をやっている母に頼んでいます)準備万端。第1回「たいこらんど」を開催するに至ったのです。

初めは地域のコミュニティーセンターでのサークル活動としてのスタートでした。友だちがママたちとのサークルで既に登録済みの団体名は「HG」。「母、頑張る」の頭文字を取って「HG」だそうです。

その頃レイザーラモンHGさんが流行っていたこともあって、親子リトミックと、その名前イメージがあまりにもかけ離れているよね・・と急遽新規登録することに。センターの受付でとっさに思いついたのが「たいこらんど」だったのです。

柔らかい印象のひらがなで。その名前のまますっかり定着しました。次第に口コミでたくさんの人が来てくれるようになり、発起人の友人が「たいこらんどっていうのがあって一緒に行かない?」とお友だちから誘われたこともあったそうです。 そんな誕生秘話がある「たいこらんど」です。

実家近くの千葉の教室だけでなく、東京都狛江市でもやってみようかなと思ったのが2010年。今考えれば、知り合いも誰もいない場所で、体験レッスンの日時を書いた手作りのチラシを自分でポスティングして、我ながらチャレンジャーだったなと思います。でもその時に来てくれた3組の親子との出会いが、今の場所で教室を開く大きなきっかけとなりました。

「私たち今まで通っていた音楽教室をみんなで辞めてきました。先生、次のレッスンいつですか?」

あの時の衝撃といったら、言葉では説明出来ません。他のお友だちに声をかけてくれたり、とにかく一緒に教室を盛り上げてくれました。子どもたちも協力的(笑)。小児科で「今日はこれからたいこらんどに行くの!」と、知らない親子に話してくれたり、スーパーでお買い物中に「ラララン、ラララン、たいこらんど〜」などと独自の歌を歌ってくれたり。ありがとね。

私は子どもたちと音楽をするのが楽しくて楽しくて仕方がありません。教えなければいけないことは伝えます。あとは一緒に楽しんでいます。「そんなにリラックスして、、。親戚のお姉さんの家に遊びに来たんじゃないんだから。」と呆れているお母様からこんなメールをいただきました。

「いつも息子のわがまま、横柄な態度にお付き合いいただいてありがとうございます。学校ではシャキッとしているようなのですが、千香先生にはいつまでたっても甘えん坊でスミマセン。でもレッスンをいつも楽しみにしています。家に帰ってから、ここは作曲者の気持ちがこうだから、とか、ここがこの曲の中で千香先生が1番好きな場所なんだって。だから適当に弾くと嫌がるんだよなどと嬉しそうに話してくれます。」

小学生になると、大人同士での会話のような内容になることもあります。音楽家同士の会話なることもあります。あの日とっさに思い浮かんだ「たいこらんど」という名前を、多くの人たちが声に出して呼び続けてくれますように。