何を習わせていますか?

お子さんがいらっしゃる方は、何を習わせていますか?

また、何を習わせたいと思っていますか?

人気の習い事は、ピアノ・英語・水泳などありますね。一流の音楽家に育てたいという目的で幼少期から音楽を習わせることもあります。

プロにならなくても楽器を習う前の基礎段階にあるのがリトミックです。そしてピアノを弾くための指の筋力がついたり、ヴァイオリンを支える力がついたり、管楽器を吹くために必要な肺活量があったり、楽器をやるのに適した身体になってくると出来ることが増えてきますね。

もちろん音楽だけでなくスポーツでも同じです。何においても基礎が大事だということは、大人になって身にしみて実感する場面も多いのではないでしょうか。

「リトミック」と検索すると、スイスの音楽教育家で作曲家でもあった、エミール・ジャック・ダルクローズが開発した音楽教育の手法、などと出てきます。演奏訓練を早期の段階に闇雲にやらせるのではなく、音楽を聴き、感じ、理解し、その上で楽器に触ってみる。

音を組み合わせて音楽を作ることの楽しさを身体全体で味わわせ、その喜びの中で、音感を育んでいこうと考えたわけです。スイスのジュネーヴでは、小学校中学年までの義務教育に組み込まれているほどですから、その効果は立証済みです。

音を聴いて身体を揺らしたり、飛び跳ねたり、テンポに合わせて歩いたり。「これが四分音符です。これはドの音です。はい、覚えましょう。」ではなく、その音の長さ・響きを感じて、身体に染み込ませていく。

覚えようとしたわけではないので、忘れません。

やはり基礎をしっかりやった子たちは、後々楽器をやり始めた時につまづきが少ないですし、教えるのが楽なのも事実です。様々な音楽理論が、当たり前のこととして出来るようになっています。自分から、この楽器に触ってみたい、演奏してみたい、と思って始めるのも上達秘訣のひとつかもしれません。

さて、ここまで書きますと、音楽家になるための人、楽器を演奏する人がリトミックを習うのね、と思ってしまうかもしれません。私は音楽教育が、楽器を演奏するため能力以上の効果があると実感しています。

ここ10年位でしょうか。リトミックというコトバが世の中に広まってきました。どんな事をするのかよくわからないけど、何か良い効果があるらしいという漠然とした感じで、お母さんたちの会話の中に出てくるようになったようです。愛子さまが習ったと話題になったこともありましたね。

知育と組み合わせた英才教育はダルクローズのリトミックの目的とは少しずれるので、私が『リトミック教室』ではなく『音楽教室』としているのはその理由です。

「おはようございます」「こんにちは」「ありがとう」「ごめんなさい」と大きな声で言えること、靴を揃えること、絵を見てキレイとか怖いと感じられること、周りの人を思いやる心、お片付けをすること、譲り合うこと、順番を待つこと、小さい子に優しくすること、泣いたり笑ったり怒ったり、全てが生きる力になり、それが音楽につながります。

そして音楽が生きる力につながります。

子どもの習い事のひとつとして音楽教育が選ばれている所以は、そこにあると思います。一流の音楽家にするための教育ではなく、人として生きる力を身に付ける教育です。この続きは次回お話します。