日本の美しいうた

日本にはメロディーや歌詞が美しい曲がたくさんあります。四季がある国だからこそ、のものもありますね。

春は「春よ来い」や「早春賦」「春の小川」など。

夏は「海」「夏の思い出」「夏は来ぬ」など。

そして今の季節、秋は特にたくさんあるような気がします。秋の夕日に、から始まる「紅葉」。静かな静かな「里の秋」。「まっかな秋」のつたの葉っぱが真っ赤になる様子も情景が思い浮かびますよね。ちんちろ ちんちろ ちんちろりんと歌う「虫のこえ」。「むらまつり」や「うさぎ」「夕焼け小焼け」も秋の歌です。

「ちいさい秋みつけた」を歌おうとして、「ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋みーつけた」と歌ってしまう、ということは良くある笑いネタです。正解は誰かさんが誰かさんが誰かさんが見つけた、ですね。子どもたちも大好きな「どんぐりころころ」。どんぐりころころ どんぐりこ なんて歌っていませんか。どんぐりころころ ドンブリコ が正解です。

それと同じく間違え易い歌詞に「雪」があります。こちらは冬の唱歌です。「雪やこんこ あられやこんこ」が正解なのですが、「雪やこんこん あられやこんこん」だと思っている方、意外に多いようです。

「こんこ」の正確な意味・語源は不明で諸説ありますが、「来む」(来い = 降れ)と関係がある言葉と思われているようです。特に、「来む来む」(降れ降れ)と「来む此」(ここに降れ)の2説が有力とされています。

他に「たき火」や「冬景色」もキレイな曲です。 所謂文部省唱歌と呼ばれるものと、童謡がありますが、わらべうたも伝えていきたいものの1つです。私が子どもの頃は、よくわらべ歌で遊んでいました。昭和の最後の頃です。「あんたがたどこさ」と歌いながらボールをついて、最後はボールをスカートの中に隠したり、「おせんべおせんべ焼けたかな」と、歌が止まった所の手をひっくり返して両面早く焼けた人が勝ちだったり。懐かしいですね。

わらべうたは、日本が貧しかった頃の背景を歌ったとされる解釈もあります。本当は怖いわらべうたなどと言われることもあります。

「はないちもんめ」の「もんめ(匁)」とは、貨幣として用いる銀の重量を表す単位で、花を一匁だけ買う際に、値段をまけて悲しい売り手側と、安く買ってうれしい買い手側の様子が歌われているとされる説。

一説には、貧乏な家の子供が口減らしの為に人買いに一匁(もんめ)で買われていく悲しい歌とする説。個人的にはそのような解釈は正しいのだろうな、と考えています。戦時中のこと、生活の苦しみを歌にして、楽しいながらもこのことを忘れてはならないんだ、という思いがあるような気がするのです。

それにしても「となりのおばさんちょっと来ておくれ 鬼がいるから行かれない お釜かぶってちょっと来ておくれ 釜がないから行かれない 布団かぶってちょっと来ておくれ 布団破れて行かれない 」という歌詞。改めて考えると不思議な歌ですよね。

親子でスキンシップをしたり、集団で楽しめる手遊び歌。指先を使う遊び歌。絵描き歌や子守唄など、なるべく多くの曲を伝えていきたいと思います。音程のないものもあります。まさに伝承歌ですね。

「ポケットの中にはビスケットが1つ、ポケットを叩くとビスケットが2つ」という歌詞の「不思議なポケット」という曲があります。

レッスンの最後に、この曲を歌いながら実際にビスケットを渡しています。その日、ポケットの付いていないお洋服を着て来た女の子。ポケットがない、と大泣き。ママのお尻のポケットじゃダメ?ポケットがないけど、とってもかわいいワンピースだよ、と言っても「イヤだイヤだポケットが無い」と泣き止まないまま帰って行きました。次のレッスンの時、前にも後ろにもポケットがたくさん付いたお洋服を着て「こんにちわ!」と教室に入って来た時のお顔が、誇らしげだったことは言うまでもありません。

今日もたくさんのお歌やろうね。