知りたい習いたい

小学生の頃、自分の名前を書く時に、今まで学校で習った漢字なら使って良いですよ、という決まりがありませんでしたか。

例えば私の名前「吉田千香」のうち、田んぼの田は割と早いうちに習うので「よし田 ちか」と、こうなるわけです。でも全部の漢字を授業でやるわけではないですから、なかなか全部揃わないということにもなりますよね。今回は習っていないから知らない、習っていないから出来ない、これがまかり通ってしまうと困るなぁというお話です。

「これ知ってる?」と聞かれた時に「まだ習っていない」ではなく、「何なんだろう。知りたいなぁ」と思えると成長しますよね。それに、実際教えてもらうことなんて限られていて、自分から感じ取って学ぶ時間の方が長いはずです。

大人になってからも「そんなこと知らなかった」と思うことはたくさんあって、それまでに出会ってこなかった出来事、疑問にすら感じない、知らないことすら知らなかった項目がまだまだたくさんあると思います。

私の音楽教室では、0歳児でもピアノを実際に触らせています。近くで音を聴き、振動を感じるのはもちろんのこと、ピアノという楽器を知り、鍵盤をどんな風に触ると音が鳴るのかを自分で考えるためでもあります。

見ているのと実際にやってみるのでは感覚が違いますね。1歳を過ぎるとグランドピアノの中を覗いて、ハンマーが弦を打つ様子を観察してみます。高い方の弦は細くて、低い方は太いことに気付きますね。フェルトの形が途中で変わるという発見もあります。

最近「カタチガチガウネ」が口ぐせ2歳半の男の子の興奮が止まりません。この子はあらゆる物を並べて形が違う物を探して遊んでいるそうです。同じ色だけど形が違う物があるということを絵本で知ったそうですが、そのままカタチガチガウモノ探し。こんなに良い学習はないですね。好奇心から遊びが広がり、それが自分の知識となっていくのです。

大人でも初めて見るような打楽器を見せる時、まずは仕切りの中で音を出し、それから実物を見せて、聴いたのと同じ音が鳴るように自分たちで考えさせます。どこを叩くのかな、振るのかな、擦るのかな、向きは?持ち方は?大人が手を出して教えるのは簡単。でも、しっかりと考える時間を与えれば、自ずと正解が見つかります。

リズム拍子を覚えるための小道具で「12支お手玉」を使っています。単にかわいいという理由で選んだ教具ですが、これがまた意外な興味を引く結果になりました。「全部で何個あるの?」「ネコは出てこないの?」「タツ?何それ~??」など子どもたちの疑問が飛び交います。

今では子丑寅卯と順番に並べてられますし、「ねー」がネコではないこと、「ミー」がヘビだということもわかるようになりました。レッスン中に「ママは丑年!!」などと、みんなの前で大きな声で発表してしまう子もいたりして、お母様は赤面。大人たちが笑っている様子を不思議がる光景も、またおもしろいです。

大好きな絵本に何が書いてあるのか知りたくて、字を読めるようになりたい。お友だちに手紙を書きたくて、ひらがなを教えてもらいたい。数字は10まで数えられる、ではその先は?ドレミファソラシドの次には何の音がくる?こんな曲が弾きたい、こんな楽器を触りたい。習いたい、知りたい、調べたいと思える力を身に付けましょう