集中力

2、3歳のお子様、特に男の子、のお母様方はこんな悩みをお持ちではないでしょうか。

つい先日もレッスン中のお子さんの態度について、こんなお話を伺いました。 「集中している時と、そうじゃない時、ふざけてしまう時と差があり、正直こちらもイラッとしてしまう時もあります。気持ちを整えて初めからスタート出来るようになると良いかなと思います。」

以前と比べると、集中する時間が長くなってきました。50分間のレッスンのうち、これはやる、これは見ている(その代わり遊んだり邪魔をしたりはNG)の区別があってもまだまだ良い時期です。確かに「何でやらないの?」「先週は出来ていたのに…」「今日は気が散っているなぁ。何がしたいんだ?」と思うことは多々あるかと思います。

イラッとしますよね(笑)

ただ、大人が思っている以上に子どもなりに考えや意思があって「もう!何でやらないの?帰る?辞める?」などと言おうものなら、逆効果。その言葉を引きずって、本来ならやれたはずのことまでグズグズしてやれなくなって悪循環なんですよね。駆け引きが難しいところですが。

私のレッスンでは、教室に来たらレッスンノートにシールを貼って、テーマ曲で行進をしてから始めます。そこは気持ちを整える導入部分です。行進が終わってから、改めてご挨拶をして名前を呼んで出席を取るのはその為でもあります。

教室に入って来てから、名前を呼ぶまでの間に「今日はどんな様子かな」「幼稚園で疲れているかな」「機嫌は良いかな」と子どもたちの様子を見ています。ほとんどの子が1週間ぶりに聴く生のピアノの音に耳や心を慣らしていって、レッスンに入れるようにしている時間です。

早くしなさい!ちゃんと歩きなさい!ではなく、なるべく些細なことでも「出来たこと」を見つけて声に出して褒めてあげてみてください。意外に効果アリです。

また、最近ピアノに興味を持ち始めた3歳の女の子のお母様からもこんなお悩みをいただきました。

「ピアノを弾きたい弾きたいと言うので、なるべく一緒に見てあげようと時間を作るのですが、初めはドがここで、とやっていても、その後はただただメチャクチャに弾くばかりなんです。大声で歌いながら。そして、テレビなどで色々な楽器を見るたび、これを習ってみたい、これを弾いてみたいとというので、何をやらせたら良いのかわからなくて困っています。」とのこと。

いやー、立派ですね。ピアノに興味を持つのは、字に興味を持つのと似ていると思うのです。これを覚えると、人に何かを伝えることが出来るんだという認識の芽生え。そしてどうにかたくさんのことを伝えたい、こんな風にやってみよう、と真似してみる。形にならないグルグルの字(のようなもの)をたくさん書いて手紙を書いてみたりしますよね。それと同じで、ピアノをメチャクチャに弾いているようで本人はすっかりピアニスト気分なのです。両手を使ってやってみようと思うことが、まず褒めたいところです。しかも大声で歌いながら、だなんて素晴らしすぎます。

それだけ興味があって自分からやりたいと言う子は、伸びます。次第に「あ」が「あ」だとわかるように「ド」が「ド」だと理解しますので、とにかく今はたくさん遊ばせてあげるのが良いと思います。そして耳と目と脳と手が連動して楽譜を読みながら、弾くことが出来るようになりますから。 いっちょまえに大人のような言い方をしたり、出来ることがたくさん増えてくる時期だからこそ、しっかり確実に成長している過程を大切にしてあげたいですね。